習慣が大切なのは分かっているけど、長続きしない
仕事をやっていても全然面白いと思わないし、、何がやりたいのかわからないと思うことがあると思います
著者 前田裕二 人生の勝算
10万部を超えるヒット作となっており、自分の人生を見つけるためには自己分析が何よりも大事
それがないと、努力しようとしても身にならない、努力量が圧倒的に足りない
サイコパスにも近い前田氏の鬼気迫る仕事っぷりを見るとそう思えざるを得ません
私たちのモチベーションの起爆剤としてもってこいですね
この記事を読んで得られるメリット

- 何をやっても長続きしない理由がわかる
- 自分にとって何が大切なのか考えるきっかけになる
- やりたいことを見つける方法がわかる
前田裕二の生い立ち
最愛の母の死
著者の前田裕二は8歳の頃に最愛の母をなくしています
物心ついたところから父親はいませんでした
10歳離れた兄と親戚の家に引き取られましたしかしうまく馴染めず最愛の母がいない人生に生きる意味を見い出せずにいました
不遇な環境を呪い、なぜ自分だけがこんな思いをしなければならない
その気持ちがより一層強くなりどんな逆境でも乗り越えて、どんな環境に生まれても圧倒的努力と熱量で人生を切り拓けることを自分の人生で証明してやる
そんな価値観を持っている人です
コンパスを持つ大切さ

自己分析をノートに30冊
就職活動をするときに自己分析をいやいややっている人も多いと思います
しかし、自己分析にノート30冊をしているのはどれくらいいるのでしょうか?
就活の中で、自分が入りたいところに入るにはどうしたら良いか?
前田氏の中では5000人の中の上位2、3人入るには圧倒的努力で自己分析することが勝算であったのです
スポ根漫画を超える努力量があって初めて成せる技ですよね(笑)
ただ、自分がどういう人間か?
どれだけ時間をかけたか?
どれだけ自分と向き合ったか?
変化の激しいこの時代には、自分に対する価値観や何が得意で、何を大事にしているか、その棚卸しをできているかどうかは裸で北極に行くようなものではないでしょうか?
努力する前に
圧倒的な努力量と熱量を持つには何をしたら良いのでしょうか?
それは自分が何を成し遂げたいのか?
それを成し遂げたいのはなぜだろうか?
その問いを繰り返すことで粘り強さを発揮しているのです
同じくがないと大航海時代にどっちが北かわからないが船をすすめてるようなものです
著者は、生まれた時から環境による逆境はむしろ自分の糧になることを自分の力で成し遂げて証明したい
努力と工夫が平等に評価され、実績が残るような世界にしたい
この軸を持って圧倒的な努力をこなすことができているのです
社長は孤独
SHOWROOMでテレビ等の企画でシステムエラーが発生しました
明らかにSHOWROOM側の不備によるものでした
責任者に厳しい口調で責任と仕事に対する向き合い方をもう一度見直すようにと言いました
前田主任は、そこに愛情が足りなかったと反省しています
その頃から社内のモチベーションは過去最悪
幹部全員辞めてしまってもおかしくない位の状態でした
そこで、前田社長が孤独と言うことを思い出します
自分が思い描いている夢は、結局自分しか見てないのかな?
そんな時にある社員が、たとえSHOWROOMが転覆してしまっても、また一緒に別の事業を前田さんとやりたいとそう言ってくれました
前田氏の中で自分が孤独と思えば孤独
完全に信頼できていなかった
このメンバーで夢を叶えたいというコンパスがブレていました
たとえ、SHOWROOMが無くなったとしても君と一緒に仕事がしたいと自分と再度向き合って、
先ほど叱った社員に真正面からぶつかったところ残ってくれました
自分だけではできることには限界があり、それを超えるには同じコンパスを持っている仲間の存在が不可欠なのです
努力の大切さ

見極めてほれ
努力とは頑張る事です
大体の人は頑張ってる途中に投げ出してしまいます
それは見極めが甘すぎるからです
どこを掘れば宝石が出てくるかを考えに考え抜いて仮説を立て後は無心で頑張るだけなのです
確かに、見極めを繰り返し一つの方向に定めることも大切です
ただ、これから正解のない時代に見極めているよりも、とりあえず手を動かしながら考えていき試行錯誤を繰り返すやり方もあると思います
これに正解、不正解にないと私は思います
どんどんチャレンジできる人はやれば良いし、慎重にゴールが用意できた段階でアクセルをフルに踏める人はそちらを選べば良いのではないのでしょうか?
当たり前のことをやり続ける
人はやや続けていると当たり前のことをサボりがちになります
だから、基本中の基本なことを圧倒的なエネルギーでやり続けることで大きな成果が出ます
著者は、新卒1年目から睡眠時間を2から3時間程度で後はすべて仕事に費やしてきたそうです
強みがないからこそ愚直に
SHOWROOMを立ち上げてすぐの時にアイドルを演者として迎え入れることにした
しかし、つてがないためにS級アイドルを演者に入れるのは難しいかったです
だから、地下アイドルのライブをアポなしで行くなどして愚直に営業することにしました
ここで学べる事は、強みや武器がないからこそ地味の事、やるのが嫌だなと思うことをひたすら続けることが信頼につながります
私たちは、どうしても何かを獲得しようするときに近道であったり、何かコツがあるのかと期待してしまいます
そんな事は無いことを受け入れて、自分にできることを圧倒的に努力と熱量でやっていくことが何よりも大変です
絆の大切さ

お兄さんが偉大すぎ
前田氏のお兄さんは10歳離れていて結婚して子供がいます
転職の話が来たときに年収が倍になるという条件でした
お兄さんは、 年収が増えるけど、仕事量も倍になる
家族との時間がなくなるから俺には興味ないとバッサリ
自分の軸をしっかり持っていて、どんな時にも家族を優先する姿が本当にカッコいいです
宇田川さん
前田氏が社会人時代に最も尊敬していた人物
仕事で一番大事なのは、人に好かれることだというのです
一人でなんでもできた彼は、一人だけでできる成果には限界があると知りました
エピソードがカッコ良すぎる(笑)
一人でやったら1でだけど、人を使えば10にも100にもできる
なんなら、地球を動かすことができる
人に好かれるということは、誰よりもその人のことを好きになることです
著者も全ての行動を宇田川さんと同じになるようにインストールしていたので、本人に会うと自分を見ているようで不思議な感覚になるそうです
もし、苦手な人に電話する時には100回好きって言ってから電話をかけたそうです
路上ライブで稼いだとき
仮設思考
小学生にして、ストリートライブでお金を稼ごうとしていました
しかし、お金は一向に稼げないどころか、お客さんは立ち止まってくれません
路上を歩いてる人がなぜたちどまらないのか?
相手の立場になって考え、オリジナルの曲を歌っていたが、カバー曲にするという作戦に変更します
客層的にあまり裕福に見えないために、場所を変えるなどを繰り返します
この頃から、言葉は分からずとも仮設を立て検証を繰り返すPDCAサイクルを回していたのです
ストーリーを共有
カバー曲を歌っていたら、松田聖子さんの「白いパラソル」を歌えるかと女性が聞いてきたので、来週の火曜日にこの時間に来てくださいと言って練習してきました
そしてその日に練習してきた「白いパラソル」を彼女の前で歌ったところギターケースに10,000円が入りました
これは、著者と女性の間に「1週間あなたのためにこの歌を練習してきました」という共通のストーリーを共有することになります
仮に頼まれたその日に「白いパラソル」を歌ったとしても原曲の松田聖子さんの歌を超えることができません
しかし、そのストーリーの共有によって本人が歌うのと同じ位かそれ以上の価値を見出したのです
歌自体よりもプロセスの物語のお金を払うプロセスエコノミーの典型例です
プロセスエコノミーについてまとめた記事があります
気になる方は見てみてはどうでしょうか?
【書評】プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる 尾原和啓
まとめ

- 努力するためには自己理解を深める
- 自分のコンパスを見つけたら当たり前のことをやり続ける
- 自分でできることは頑張り、周りには頼り、深い愛情で接する
圧倒的な努力量と熱量に驚かされるばかりで、読んでいて笑ってしまいました
ただ、この精度でできるかはわからないですけど、極めて再現性は高いのではないのでしょうか?
ここまで、努力するための必要なことを噛み砕いて教えてくれたものはなかなかないと思います
著書 前田裕二 人生の勝算
気になる方は手に取ってみるのはどうでしょうか?
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