[書評]相手は変えられないならば自分が変わればいいを要約してみた

コミュニケーション

私たちは、よくパートナーに「掃除を全然しない」「子供の面倒を見てくれない」「家事を全然やってくれない」「言葉使いが汚い」など不満に思うことはありませんか?

ただ、パートナーも同じくらいに不満に思っていることがあります。

本書は、『相手が変わってくれるのを待つ、またはコントロールして自分の思い通りに相手が動いてくれるようにする。』といった無駄な考えを捨てさせてくれます。

パートナーと良好な関係を築きたいのなら自分が変わるしかないのです。

この記事は、なぜ、二人の関係がうまくいかないのか?

どういう考え方になれば、二人が良い関係になるか?を解決するヒントになります。

解決策を先に知りたい方は、パートナーとうまくつながっていく考え方を先に見てください

こんなあなたにオススメ

オススメ
  • 夫婦や恋愛においてのパートナーとの関係に悩んでいる
  • パートナーに対する不満を解消したい
  • パートナーとケンカしないようになりたい

この記事を見ることで得られるメリット

この記事を読むことで得られるメリット
  • 何で、パートナーとうまくいかないのかが分かる
  • 自分がどうなりたいのかが分かる
  • 自分が抱えている悩みやモヤモヤを解消するヒントが得られる

パートナーとうまくいくための結論

パートナーとうまくいくための結論

二人の関係がうまくいかない理由を知り、お互いにとって有効である行動をあなたが取ることです。理由は、他人の行動はコントロール出来ないからです。

私たちができる行動は、

  • 嫌だなと思う相手の行動を受け入れる
  • 良好な関係を築くために、行動を変える
  • 別れる

どうしても、自分が受け入れられないなら別れるしかないのかもしれません。少なくとも、相手が悪いと考えているうちは関係が良くなることはないでしょう。

これから、なぜパートナーとうまくいかないのか?

上手くいくようにするには具体的にどんな行動をとれば良いかを説明していきます。

なぜ、2人の関係がうまくいかないのか

二人の関係がうまくいかなくなるプロセスDRAIN

D disconnection  接続が切れる

→相手に興味がなくなることで、相手のことを軽蔑したり、無視したり、それを相手にもされる状態

R reactivity  反応的になる

→衝動的に、無意識的に相手の行動に対して、傷つくことをしてしまう状態

A avoidance  回避する

→お菓子やお酒を飲んだり、ネットサーフィンして気を紛らわしたり、自分の部屋に入ってしまうことで無駄な衝突を避けようとしている状態

I inside your mind 心に囚われる

→心から生まれてくる批判的な言葉を鵜呑みにして相手を見ている状態

N neglecting  values 価値を無視する

→私たちが思う理想的なパートナーの姿とはもう逆の行動をとってしまっている状態

このような行動が多く見られるカップルにはうまくいかない関係が続いていきます。

相手に大切にされることを求めない→他人はコントロール出来ない

私たちをパートナーに威圧的になっても、望む行動は手に入りません。そのことを受け入れて、感謝される、尊敬される、大切に扱われるを相手に求めてはいけません。理由は、相手の行動に依存して自分の行動を決定してしまうからです。

例えば、私がこんなに仕事を頑張っているのにパートナーがお疲れさまですと言ってくれない。だから、私も感謝の気持ちを伝えない。

相手が行動してくれないことと自分が感謝することはしっかりと切り離して考えなくてはならないのです。

相手が何もしてくれなくても、自分がやった方がいいと思うことは変えてはいけません。

私は正しい間違っているのは、そっち」の物語

あなたがパートナーに「部屋が汚い」という不満があった場合、正しいのはどちらでしょうか?

著者はこの時に有効性をコンセプトに話を進めます。正しいかは置いといて「汚いから掃除しろ」と相手に言うのは2人の関係に有効でしょうか?

あなたとパートナーが汚いと感じる基準が違うのかもしれません。汚いと感じた人が掃除をするのか?自分が歩み寄るしかないのです。「変わるべきは、私ではなくあなたです」という考えにしがみついた時パートナーはどう思うでしょうか?

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心の霧の中で

心の霧

「なぜ私がこんなことをしなければならないのか?」「彼(彼女)がすべきだ」とか「もう何をしても無駄だ。十分に傷ついた」と思った事はないですか?

著者は、このような自分の心にとらわれている状態を「霧の中」にいると表現しています。

つまり、パートナーの良いところや尊敬できる行動を全て無視して、その許せない事象にとらわれていると言うことです。

じゃあどうすれば良いかというと脱フュージョンです。

ネガティブ思考から脱フュージョン、名前を付けるラベリング

フュージョンとは、思考に囚われている状態です。

例えば、「私はなんて無価値な人間だ」と考えてしまったら、周りに何を言われてもその思考から離れられなません。

この思考から離れるようにするテクニックを脱フュージョンと言います。

具体的にどうすれば良いかというと

私は無価値な人間なんだ…と考えている、私は無価値な人間なんだ…と考えていることに気づいている

と言うようにしてください。

私も落ち込んでいるときに、

ぽこにゃん
ぽこにゃん

私はよくケアレスミスをして周りに迷惑をかけてしまっていると考えていることに気づいていると言うようにしています。

そうすると、感覚的に思考にちょっとした隙間があるので息苦しさが減って、冷静になれます。

あとはネガティブな感情が出てきた時に名前をつけてあげましょう(ラベリング)。

また妖怪無価値人間が現れたな!!

他にもネガティブな感情の活かし方を知りたい方は

ネガティブな感情が成功を読んでみてはいかがでしょうか?

次は、パートナーとうまくいくための考え方について話していきます。

パートナーとうまくつながる考え方LOVE

L letting go 思考を解き放つ

→前に述べた心にとらわれる内容が頭から離れない状態を解き放つ能力のこと(脱フュージョン)

O opening up 心を開く

→パートナーと親密な関係を築くときには痛みを伴います。それを受け入れ、相手が抱いている不満を受け入れるし、自分が思っていることも正直に話せる状態。

V valuing 価値付ける

→自分の価値観に合った行動をとること。健全な関係を築きたいなら、相手を思いやる、相手に貢献する、相手とつながることが大事。

E engaging 現在に集中する

→パートナーの顔の表情や声のトーンなどを集中して情報を取り入れようすることで、相手と接続すると言う感覚が強くなる。

自分の価値とは理想になるための行動

自分のしたいことです。あなたの意思で実行出来ないものはあなたの価値ではありません。

自分の価値を浮かび上がらせる3つの質問です。

自分はどんなパートナーですか?

自分はどんなパートナーになりたいですか?

理想のパートナーの行動と実際の行動にどんなギャップがありますか?

この質問であなたの取りたい行動が見えてきます。気を付けたいのは、自分がした行動で相手が喜んでくれるかは期待してはいけません。大事なのはあなたがそれをしたいかどうかで自己満足で良いのです。なぜなら、相手が喜ぶかどうかはコントロール出来ないからです。

自分の感情をコントロールするには?

感情コントロールNAME

N notice 感情に気付く

→ネガティブな感情が起きていることに気づくこと。消そうとしたり、遮断しないようにすること。感情が大きくなって心にとらわれてしまう。

A acknowledge 感情を承認する

→怒りの感情がここにある、不安の感情があるなどという言い方にする。『私は怒っている、憤慨している』と言うと自分が抱いている感情以上に大きいものだと解釈してしまう

M make space 居場所を作る

→すぐにでも、追い払いたい感情を留めておく場所を作る。呼吸に集中し、「怒りの感情はこのスペースにいてもいい。」「この感じは好きじゃないけど、ここにいてもいいよ。」と言葉にしてみる。

E expend awareness 気づきを広げよう

→ネガティブな感情を受け入れ、コントロールできたら自分の価値に沿った行動をしたいかを考える。

優しく頼むことの力

例えば、ご主人がお風呂掃除をしてくれた時、奥さんが料理を作ってくれたときどんなことを思い、何を言いますか?

いつもありがとう。君がいつも役割をしっかりやってくれるおかげ私たちは上手くいってるんだろうね。

頭では言ったほうがいいの分かってるかもしれません。実際は、役割なんだからやって当たり前でしょ?と思っているかもしれません。

それは、パートナーがこうあるべきという自分のルールに相手を押し当てているということです。相手に自分のしたくないことを強制されたら嫌じゃないですか?大切なのはが2人の関係において有効であるかどうかです。

お願いするときは穏やかで尊敬の気持ちを持ちましょう。仮に、ノーの返事が来たとしても自分にとってそれがどれだけ大事かを相手に伝えることができます。

逆に、「何でやってくれないの?」と威圧してるしまうと相手も「うるさいなぁだったら君がやればいいだろう!」と感情で返してきます。

どちらが有効であるか考えてみましょう。そして、正しい行動つまりあなたが望む行動をパートナーがしてくれたら感謝しましょう。やってくれたのが役割だったとしても必ず感謝をしましょう。なぜなら、その感謝が正しい行動する理由になって行動を重ねていくようになっていきます

苦しくて本音を言えないをなくす 今すぐ出来るアサーション

セルフ・コンパッション(自分自身に対する思いやり)

セルフコンパッション

優しさ

自分の親友に接するように、「失敗は誰でもあるよ。君がよくがんばったのは僕は知ってるよ」と言葉をかけてあげる

人間は自分に優しくするのが、難しい

人間の共通性

なんで、「自分だけがこんな思いをしなければならないのか?」と悪いことが起きるとそう思ってしまう。

「こんな思いをしてるのは自分だけじゃない、もっと苦しい人もいるし、人間誰だって同じような思いをするよね」と考えると孤独感が減る

マインドフルネス

苦痛を感じいることを自覚し、それを受け入れ居場所を作る(前述のNAMEの実践の時に必要)

『相手は変えられないならば自分が変わればいい』書評・要約・まとめ

私たちがパートナーとより良い関係を結ぶには、

関係が悪くなっている原因を自分が治すか、パートナーに対する不満を受け入れるしかありません。

その行動をしたからといって、パートナーがもっと立ち振る舞いが悪くなってしてしまうかもしれない。自分の行為は無駄だったかもしれない。という不安はあるでしょう。

ただ、それは私たちがコントロール出来ることではありません。

大切なのは自分がどんな価値観を持っているかを知り、その価値観に沿った行動をとることです。

著ラス・ハリス 相手は変えられないならば自分が変わればいい

は私たちが見えていなかったパートナーの魅力や喧嘩をし続けてしまっている原因を見えるようにしてくれる質問がたくさんあるワークブックになっています。

少しでも、パートナーと今よりもいい関係になりたいと思った方は手に取ってみるのはいかがでしょうか?

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