[書評]死ぬ瞬間の5つの後悔を要約 〇〇しておけばよかった

行動力

失敗したくない、後悔しない人生を送りたいと思う事はありませんか?

ブロニー・ウェア著者『死ぬ瞬間の5つの後悔』を要約しました。本書の内容は、死ぬ前の残された時間『何を思い、何に後悔するのか』を著者の終末期の介護経験から書かれたものです。

私たちは、死ぬ前に何を思うのか知ることが出来ません。だけど、先人たちがどのようなことを後悔しているのかを知れば、そうならないように行動することが出来ます。

ぽこにゃん
ぽこにゃん

もし、自分に残された命が1年もないとしたら、どのように生きるのか?を真剣に考えさせられる本でした。

死ぬ瞬間の5つの後悔を読んで分かること

  • 死ぬ瞬間に人が後悔すること
  • 後悔しない人生を送るために何をすべきか
  • どうすれば人生豊かになるか

死ぬ瞬間の5つの後悔の内容

  • 第1章自分に正直に生きればよかった
  • 第2章働きすぎなければよかった
  • 第3章思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
  • 第4章友人と連絡を取り続けていればよかった
  • 第5章幸せを諦めなければよかった

自分に正直に生きればよかった

周りの期待を優先していて、自分の行動を抑制していたことに後悔していました。理由は、後でやりたいことが出来ると思っていたからです。

結婚して50年以上になる女性グレースは、横暴な夫に我慢を強いられていました。孫も20代になり、夫は老人ホームに入らなければならなくなりました。彼女に子供たちは「やっと自分を大切にする時間ができたね。今までお疲れさま。」と温かい言葉をかけていきます。グレースは、今まで出来なかった旅行や趣味などどうやって過ごすかを考えていました。

「私は、すぐに死ぬのよ。」

すぐにグレースに不治の病が見つかります。「どうして、もっと早く自分のことを大事にしなかったの?主人と離れてホッとしていることに気づいていたのに。」

私たちが、死ぬのは遠くないと思わされるエピソードです。人間はやってしまった後悔よりもやらなかった後悔の方が強く感じます。周りを喜ばせているのが本心なのか?それともただ期待に応えているだけなのか考えなければならないですね。

『死ぬまでにやりたいこと』リストの作成

やっておけば良かったと後悔しないために、『死ぬまでにやりたいこと』リストを作成します。自分のやりたいことを明確にしておくと、そのためにはどうすれば良いか考えるようになります。

心理学ではカラーバス効果というものがあります。例えば、自分が黒の車を購入するとき、街で見かける車は黒が目に入るようになるのです。つまり、意識の中にやりたいことを入れておくと、無意識にそのチャンスを掴もうとするのです。

ぽこにゃん
ぽこにゃん

私は、面白そうと思ったものをスマホのやりたいことリストにメモしています

やりたい事がない人にオススメ〜やりたい仕事が見つかる考え方

書評 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 明日死ぬかもよ?要約してみた

働きすぎなければよかった

仕事を優先していたので、大事なことに時間を使えなかったことを後悔しています。死ぬことが分かり、終わりの時間が見えた時に後悔しても遅いです。

仕事が大好きなジョンは、定年を迎えていました。収入も高く、老後過ごすには十分な蓄えもあったため、妻マーガレットは、「引退してほしい、これから一緒の時間をゆっくりあなたと過ごしたい。」と言っていました。

最初の頼みから15年の月日が流れました

「引退する。」

ついにその日マーガレットは喜びに胸を膨らませました。

「このプロジェクトがひと段落したらだから、来年になるな。」マーガレットの喜びは長くは続きませんでした。

その数ヶ月後に、マーガレットに病が見つかり、亡くなってしまいました

ジョンは、『自分の役職や地位が自分の価値を決めている』という思いがあって辞めることが出来なかったのです。献身的に尽くしてくれた妻の願いを叶えてあげられない後悔。仕事よりも家族を大事にしたいと思っているのに出来ないのが人間なんですね。

理想の姿、価値観を自問自答して明確にする

自分の大事なことに時間を使うには、『何を大切にしているのか?』をはっきりさせる必要があります。

  • お金や時間を全て自由に使えるとしたら、あなたは何をやりますか?
  • 自分のお葬式に来てくれた人に何と言われたいですか?
  • 自分が今までやってきて充実感を味わえた体験は何ですか?

[要約]幸せになりたいなら幸せになろうとしてはいけない・まとめ・書評

書評 メモの魔力 自己分析でやりたいことを見つけ実現させる方法

思い切って気持ちを伝えればよかった

自分の気持ちを相手に伝えることが出来ないことを後悔します。例えば、自分が相手に感謝しているのに後で言えばいいやと先送りにしていたら、相手が帰らぬ人になってしまった場合です。

なぜあの時に言っておけば良かったと後悔しても遅いのです。

私たちが後悔しないためには、思ったらすぐに言葉にすることしかないです。悪いことはすぐに言わなくてもいいけど、感謝や肯定することは言っておけば良かったと思う前に言うべきですね。

『私〜思っている』アサーション

自分の気持ちを相手に伝えるためのテクニックをアサーションと言います。アサーションとは『私は〜と思っています。』と言うことで相手に受け取りやすいように自分の気持ちを伝えます。なぜ受け取りやすいかと言うと、私が思っていることは、相手は否定しにくいですよね。

例えば、お肉を食べるのは良くないです。と言われたらそれは人によるでしょ?と否定したくなります。それを『私はお肉を食べるのは良くないことだと思っています。』だとあなたはそう思っているのですね。(私は違いますけど。)相手に余白を作ることが出来ます

苦しくて本音を言えないをなくす 今すぐ出来るアサーション

友人と連絡を取り続けていればよかった

ハーバード大学の70年にも及ぶ研究で、人間の幸福に最も重要なのが人間関係ということが分かっています。人間が死ぬ瞬間にも友人とのつながりを持っていなかったことを後悔しているのですね。

自宅で介護を受けているドリスは孤独感を抱いていました。「母親になって、娘との絆は一生切れるわけない。そう思っていた。だけど、親は子供を手放さなければいけないの。」

結婚して、子供が出来て、孫がいたとしても孤独。そんなことは当たり前だと思っているかもしれません。孤独にならないために行動している人はあまりいないのではないでしょうか。

ぽこにゃん
ぽこにゃん

家族や子供を優先して、友人との連絡が疎遠になってしまっていることに気づかされたエピソードでしたね。

趣味などのコミュニティに所属する

仕事や友人といても孤独を感じることが多いのではないでしょうか?それは、自分の価値観や好きなことが同じではなく、物理的な距離が近いからという理由だけで一緒にいるからです。

私たちは、自分が受け入れてもらえないと思うと不安を感じるように出来ています。そのためには、SNSなどを活用してコミュニティに所属することです。自分から能動的に交流関係を選択することが友人関係で後悔しないために必要です。

本 要約 佐渡島庸平(コルク代表)コミュニティに入らないと孤独

『本要約』モチベーション革命 感想 世代における価値観の違い

幸せを諦めなければよかった

私は幸せになることは出来ないと諦めてしまっていることを後悔しています。

例えば、自分は仕事でもミスばっかりして、周りに迷惑かけている自分には価値がないと思っています。これは、ミスをしていることと自分に価値がないことを同一化させているのです。

私たちは、失敗すると自己批判しています。その後も自己評価を下げることを言い続けて自分を傷つけています。それが成果に直結すればいいのですが、自己批判は結果を悪くすることが今の科学では分かっています。自己批判をなくすためには、セルフコンパッションを使います。

セルフコンパッションとは、自分に対して、優しい思いやりの気持ちで声をかけることです。例えば、失敗した自分に『失敗は誰にでもあるよ。ずっと頑張っていたのを僕は知ってるよ。少し休んだって大丈夫だよ。』

セルフコンパッションを使うと、失敗することが怖くなくなり、行動力が上がります

【書評】レベル別〜セルフコンパッションのおすすめ3冊まとめて紹介

【書評】比較癖がなくなる〜セルフコンパッションの要約・まとめ

【書評】セルフコンパッション〜あるがままの自分を受け入れる

感情を言葉にして、事実を見る

ネガティブな感情に支配されていると、事実を見れなくなります。例えば、落ち込んでいる時に女性がこちらをみて微笑んでいたらバカにされたと感じてしまいます。逆に気分がいい時だとあの人俺のこと好きなのかも?と思ってしまいます。感情によって見え方が大きく変わってしまうのです。

そのためにどうすればいいかと言うと、感情を言葉にします。落ち込んでいるのなら『私は今失敗をして、落ち込んでいることに気づいている』気づいていると言うことで、感情と距離を取るようにしています。このテクニックを脱フュージョンと言います。

脱フュージョンはACTという認知行動療法で使われるテクニックで、うつ病や不安症の人に向けてネガティブな感情に囚われないようにします

ACTに興味ある方はこちらの記事を参考にするのはどうでしょうか?

まとめ

  • やりたいことを明確にする
  • 理想の姿をハッキリさせる
  • アサーションを使って自分の思いを相手に伝える
  • 好きなコミュニティに所属する
  • 感情に囚われないように、感情と距離を取る

私たちの人生は、一度きりなので死ぬ時『どんなことを後悔するのか、何をしておけばよかったと思うのか』分かりません。

ただ、先人たちがどういうことで後悔していたのかを知ることで、少しでも悔いのない人生に近づくことは出来ます。

そんなことに気づかせてくれる良書でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました