【書評】結局、自分のことしか考えていない人たち〜要約・まとめ

コミュニケーション

この人は何でこんな自分の都合ばかり押し付けてくるのだろう?と思うことはありませんか?

本書の『結局、自分のことしか考えられない人たち』では自己愛型人間から身を守る対処法をたくさんの具体例を載せてわかりやすくまとめてありました。

私自身、自己愛型傾向が強いので、友人や家族に迷惑をたくさんかけてきました。周りの人達に自分が自己中なところがあるから行き過ぎていたらどのようにして欲しいか伝えようと思い、本書を手に取りました。

自己愛型人間は増加し続けています。今は『自己愛型社会』と言っても過言ではないです。特に、仕事をしている方で上司が自己愛型人間だと苦労すると思います。その中で生き残るための戦略、自己愛型人間の特徴、どうして自己愛型人間が生まれてきたのかについて要約・まとめてみました。

この記事を読んで分かること
  • 自己愛型人間から身を守る
  • 4つの戦略自己愛型人間の特徴
  • どうやって自己愛型人間が生まれたのか

自己愛型人間から身を守る4つの戦略

自己愛型人間から身を守る4つの戦略
  • 自分を知る
  • 現実を受け入れる
  • 境界線を私が決める
  • 相互関係を築く

自分を知る

自己愛型人間は、相手の弱点をついて自分の優位性を保とうとします。まずは自分が傷つくこと、弱みを知ることが大事になります。不意に傷つくことを言われるので、感情を揺さぶられます。

例えば、タンスの角に小指をぶつけて痛いのはぶつかるのを分かっていないからですよね。自分の意思で同じ強さで当てても大して痛くないです。

痛みが来るのを分かっていれば対処はできるという事です。

もし、相手が上司であった場合には言い返すことは難しいと思います。何か言われたら

『自分に自信がない。認めてほしいと思っている精神年齢2歳の人』と思うようにしましょう。

ぽこにゃん
ぽこにゃん

2歳児に本気で怒ることほどみっともないですよね。

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そして、自己愛型人間が上司の場合は、上司が組織にとって特別で重要であることを伝えることです。理由は、その人たちは自分に自信がないために大きく見せたり、成果をアピールしているのです。

例えば、『〜のアドバイスのおかげでこの仕事が前よりもスムーズに出来るようになりました。ありがとうございます。』私にとってあなたが特別であると力になっているというメッセージが相手の充足感をもたらすのです。もし、そんなこと言うのに気がひけると思う方はゲームだと思ってやってみてはどうでしょうか?

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現実を受け入れる

自己愛型人間は、自分を大きく見せようとしたり、特別な存在だと思っています。そんな堂々とした立ち振る舞いに心を奪われてしまうことがあるかもしれません。

そういう時には、相手がどんなことをやったのか?結果を見るようにしてみましょう。

大抵はビジョンは素晴らしいけど、いつ実現するかも分からないことが多いです。

イメージではなく、事実を見る目を養いましょう。

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境界線を私が決める

どうしても主導権を相手に握られてしまう人は予め境界線を設定します。これが曖昧なので妥協してヅルヅルと相手の言いなりになってしまいます。

例えば、『残業であれば1時間ならやるけど、それ以上はやらない。』などです。

自分も相手も同じ人間です。決める権利がお互いにあることを忘れてはいけません。

それでも相手に言いづらいと思う人はアサーションというテクニックを使ってみてください。

アサーションとは相手に『私は〜と思っています』アイメッセージで伝えることで、相手に受け取りやすいようにしています。私が思っていることは否定しづらいですよね。詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

苦しくて本音を言えないをなくす 今すぐ出来るアサーション

相互関係を築く

上手な関係を築くには

  • 客観視
  • 自制心
  • 努力

が必要です。ちゃんとギブアンドテイクになっているかどうか。長期的に考えてこの関係は有利に運ぶだろうか。うまく距離を取る決断をしたなら、続ける覚悟が求められます。

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自己愛人間の7つの罪

自己愛人間の7つの罪
  • 恥の対処法を知らない
  • 幻想を作り出す
  • 傲慢な態度で見下す
  • 嫉妬している相手の弱点を突いて攻撃する
  • 特別扱いを強要する
  • 他者を平気で利用する
  • 相手を自分の一部とみなす

恥の対処法を知らない

幼少期に恥の対処を避けてきたために、上手く処理出来ません。ネガティブな感情に置かれた時に怒りをあらわにすることが多いです。打たれ弱く、傷つきやすいのが特徴。感情のコントロールは2、3歳並みです。

幻想を作り出す

自分が何でもできる、素晴らしい能力があるなど、何の根拠も努力もないのに過大評価します。

傲慢な態度で見下す

自分が勝っていないと、ダメ。自分以外の相手は格下扱いします。

嫉妬している相手の弱点を突いて攻撃する

自分を大きく見せる行為は、自信のなさの表れ。もし、本当に自信がある人は周りの動向を気にしない。自分が妬んでいる対象の弱点をつき、自分の優位性を強調することで、自分の立場を揺るがないものとします。

特別扱いを強要する

自分が特別であることが彼らにとって大事。平等に扱おうとすると、不当に扱われたように感じます。

他者を平気で利用する

他者は、特別である自分に奉仕するためにいると思っています。相手の気持ちに共感することもなければ、思いやりの気持ちもありません。

相手を自分の一部とみなす

親離れできていない子供のように、相手に依存しています。何かをやってもらって当たり前。不都合なことがあれば他人のせいと考えるのです。

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自己愛はどこから生まれる

自己愛はどこから生まれる

幼少期の時に恥の感情に上手く対処してこなかったために歪んだ自己愛が生まれてしまいました。自己愛を持った人間は3つの要素を持っています。

誇大感

→自分は重要で大きな存在

万能感

→自分はなんでもできる存在

特別意識

→自分は特別な存在

「分離ー個別化」プロセス

子供が成長する過程で、最初子供は母親と融合したいと思っています。母親と融合したいと分離したいという欲求の狭間でどうしていいか分からなくなっています。母親と子ども自身は別の存在ということを認識したときに他者を尊重する気持ちが芽生えます。

その後に分離していくときに、ネガティブな感情にさられます。この時に、親が一緒にネガティブな感情を乗り越える経験があまりにも少ないために他者を思いやることが出来ない自己愛人間が出来てしまうのです。

母親が自己愛型人間の場合

自己愛型人間の母親は、子供のよりも自分の気持ちが優先です。

子供が分離していく中で、自分の子供が自分の元から離れてしまうと母親は感じます。自分の中の理想の子どもに近づけるためにわざと、子供をつけ離して不安にさせます。

そうすると、上手く分離ができません。ネガティブな感情もうまくコントロールする練習もできないのです。

子どもは親と共依存な関係になっていくのです。

ぽこにゃん
ぽこにゃん

親が子離れをすると、自分の理想を叶えることが出来なくなるので、子どもに心理的な負荷をかけてしまったのです。

父親が自己愛型人間の場合

自分のことを特別扱いしない家族に対して、不当に感じます。だまされた。子供なんて産まなければよかったなどと被害者意識を持っています。

子どもが分離する過程で、父親は冒険に行かせてあげなければなりません。外の世界にはこんなに面白いものがたくさんあることを子供に教えてあげなければならないのです。

ただ、自己愛型人間の父親の場合には、積極的に子育てには参加せずに、奥さんが困っていることに目を向けず自分のことを優先しているのです。

ぽこにゃん
ぽこにゃん

私は、子育ての時に奥さんがどれだけ困っていたか目を向けることが出来なかったですね。子供の0、1歳は戻ってこないってことを忘れてはいけないですね。

要約・まとめ

要約・まとめ
  • 自己愛型人間の対策は、自分の弱点を把握する
  • 自己愛型人間の対策は境界線を自分で決め、客観視、自制心を持って努力すること
  • 自己愛型人間は、成長過程でネガティブな感情を回避してきたから生まれた

今の『自己愛社会』を生き抜くためには対処法を知っていなければいけません。私たちは、自己愛型人間に対してあまりに無防備です。

少しでも相手のことを理解するために本書『結局、自分のことしか考えられない人たち』手に取ってみるのはいかがでしょうか?

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