
GIVE&TAKEでお馴染みのアダム・グラント氏が「オリジナルな人」とはどんな人で、どのようにすればなれるのかを科学的視点で展開していく内容でとても満足した内容でした。
変化の激しい時代の中で、私たちは個性を出していかなくては、クリエイティブにならなくてはと
思っているけど、どうしたら良いかわからないですよね?
著者はやり方さえ知っていれば、誰でもなれると言っています。
その方法をこれから紹介していきます。
結論
- オリジナルな人は、今まであるものを疑い、自分のビジョンを実行に移す人のことである
- オリジナルな人は普通の人である
- 自分や上司ではオリジナリティーは選べない。同僚に選んでもらえ。
- 提案はまずは弱点から話せ
- オリジナルに重要なのは、戦略的先延ばし
- 生まれてくる順番に性格が関係ある
- 緊張している時は興奮していると言うことが有効
オリジナルな人は、今まであるものを疑い、自分のビジョンを実行に移す人のことである
今まで見たことのないことに対して、前に見たことあるかもと言う体験「デ・ジャ・ブ」と言う。
それに対して既存のものを新たな視点で見ることを「ブ・ジャ・デ」でと表現している。
オリジナルな人は、「ブ・ジャ・デ」な感覚を持つことによって既存のものに疑問を抱いている。
その感覚を持つには、好奇心を持ち、今あるものをただ使うのではなくどうしたらもっと良くなるかを考え行動に移すことが大事である。
例えば、私たちが満員電車で通勤している時に、自転車で通勤した方が時間はかかるけど、健康にはいいし、ストレスは少ないって考えると期待値で言うなら自転車の方がいいな。
今までなかったことだけに囚われずに柔軟な発想を持っていいのではないでしょうか?
オリジナルな人は普通の人である
私たちは成功者や起業家は危険を犯してリスクをとっていかないとうまくいかないと思っていませんか?
その通説を否定し、著者は実際はもっと慎重であると言っています。
リスクを犯して、すぐに起業する人とリスクを回避して本業を続けながら事業を続けた人を比べると、後者の方が失敗リスクが33%少なく存続する可能性も高かった。
リスクを取るためには安定が必要
ある分野で危険な行動を取ろうとするのなら、別の分野では慎重に行動することによって全体的なリスクのレベルを弱めようとする
P44
失敗しない方法は存在しません。少なからずリスクは取らなければなりません。
選択肢を複数持ち、リスクを取りに行くにはまずは安全策を確保することが必要です。
そうは言ってもリスクはとりたくないと思っている人もいると思います。
なぜ、オリジナルな人は慎重な人が多いのに行動するためにリスクを取れるのかというと、
失敗するよりもやらない後悔が大きいことを知っているからです。
オリジナリティを仕事に活かすには?
自分の働き方は自分で決めれると考える。
Googleで働いてる人たちに自分の仕事はどういうものかっていうふうに聞いたところ不動ものとして捉えている。
自分たちの働き方は自分たちで決めれるというワークショップを行ったところ
ワークショップに参加してない社員に比べて、幸福度が上昇し昇進や希望の異動が叶った人が7割も増えた
自分や上司ではオリジナリティーは選べない。同僚に選んでもらえ。
自分たちが作ったものは最高だと過大評価してしまい、性格に判断できない。
逆に上司では失敗のリスクに目が行きがちで評価が低くなってしまう。
どうすれば良いかと言うと、同僚に判断してもらう。
理由は、同じ分野の仲間に評価してもらうとその作品に対して特別な思いがないから、評価が高すぎることもなく斬新なアイディアに対しても客観的に見ることができる。
例えば、芸人の中で誰が1番面白いか?を聞いて名前が出た人は売れるようになるのはこういう理由があったのかもしれないですね。
最も優れたアイディアを出すには他者にふるいにかけてもらい直前に自分でアイディアを出すことです。
提案はまずは弱点から話せ
弱点から話すことにはメリットが4つあります。
- 聞き手の警戒がなくなる
- 頭がよく見える
- 信頼性が増す
- アイディアを高く評価してもらいやすい
聞き手の警戒がなくなる
聞け手いいことばかり言っているとセールストークに惑わされてないために警戒している。
悪いところ言うことによって警戒心を解いている。
頭がよく見える
批判的に物事をとらえる人は頭がよく見える。逆に絶賛しいてると頭が悪く楽観主義者と言われる。
信頼性が増す
弱点を言うことによって良いところもあるだろうと思う。自信がないとそれはできないので相手が信頼する。
アイディアを高く評価してもらいやすい
相手は、最初に弱点を手にすることによって悪いところを見つけられないようになっていた。
実験で人生において重要であることを12個あげて欲しいと言った人と、3個あげてほしいといった人では、後者の方が幸福度が高かった。
人間は簡単に思いついたことが重要である。
オリジナルに重要なのは、戦略的先延ばし
先延ばしがクリエイティブに有効
科学者は問題を解決するときに、解決策を出すのを先送りする場合があります。
アイディアをすぐに出そうとせずに一旦熟成させることでより良いアイディアが出ること場合があります。
アイディアを24個出した後、25個目が革新的なものだったりする場合もあります。
ギリギリまでアイディアを温めておくことで、柔軟性を持つことができる様々な可能性を考慮していることもある。
先行している企業が有利では限らない
先行企業にも後発企業の方が利益率が高く会社の存続する可能性も高い。
今の変化が大きい時代だとどうしても先行者利益という言葉がメディアではかなり大きく取り上げることがで増えた。
新しく作ったものがオリジナルではない。
オリジナルとは他のものよりも優れたものと言う意味である。
つまり後発で、今あるものをもう少し改良すればオリジナルのなるということです。
企業が生き残るために最も重要な要素
タイミング
メガネをネットで売ろうとしていたワービー・パーカーは、ネットショップで商品を買うのが当たり前の時代になるのを待って起業した。
そういう時代にならないと、消費者の文化を作るのはリスクが高いのでタイミングを誤ったら失敗していたかもしれない。
石橋を叩いて渡ったことで成功に結びついたと言えます。
概念的イノベーションと実験的イノベーション
概念的イノベーターとは、大胆なアイディアを思い描いてそれを実行に移すタイプ
実験的イノベーター試行錯誤送り返して問題解決を行い学びながら進化を遂げていく
P181
概念的イノベーターは瞬間的にアイディアが出てくる短距離走タイプ
実験的イノベーターは長い時間をかけて知識と検証を蓄積させていくことで問題を解決していくマラソンタイプ
私たちが求めているのは実験的アプローチで、知識と検証を根気強く重ねていくことで問題解決能力を上げていけるということです。
生まれてくる順番に性格が関係ある
第一子はリスクや失敗を嫌う傾向がある。
第二子は新しいアイディアを受け入れる傾向がある。
例えば、2人兄弟で、兄がいい高校に行った時に弟は、親の期待に応えるには、他のことで褒めてもらうようにならなければならない。
今自分は何をすべきなのか?を考える必要があったのです。
第二子以降の方が第一子に比べて優しくに育てられてきた。
オリジナルな人の多くがリスクを取っても平気なのは周囲が自主性を尊重してくれたり、守ってくれたりしてくれていたからだろう。
逆に、第一子は、厳しく育てられたために失敗やリスクを取ることを嫌がる傾向にあるのです。
「今自分は何をすべきなのか?」を考えられる子供を育てるには?
子供に〜という人になってください。
例えば、子供に片付けてできるようになって欲しい時、「片付けて」と言うのではなく、「片付けができるようにな人になって下さい」と言うことで、子供は「片付けができて、人を喜ばせることができる人」となります。
人間が死ぬ前に後悔することは〜をやっておけばよかったです。
成功者たちは、何をすべきかを知っているのとやらない後悔の大きさを知っているから行動できるのです。
緊張している時は興奮していると言うことが有効
スピーチをするときにリラックスしろと言われた人と興奮していると答えた人では興奮してると言うふうに答えた人の方が17%説得力が高く自信が15%高かった。
感情を抑えるよりも感情を置き換えることの方が簡単でためになる。
ネガティブな感情についてもっと深く知りたい方は、
ネガティブな感情が成功を呼ぶを見てみるのはいかがでしょうか?
まとめ
オリジナルな人になるには
- 今あるものを疑い、新しいことに挑戦するには、リスクを取る前に安全策を取る
- 実験的アプローチで、知識や検証を繰り返し、タイミングを待つ
- 自分は今何をすべきなのか?を考えることでリスクを恐れないようになる
変化が早い今の時代にクリエイティブや独自性をもっと上げたい方は手に取ってみるのはどうでしょうか?
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