成功したい、これからはどのように働くのかを知りたいと思うことはありませんか?
本書Dark Horseではハーバードが研究を実証したものを掲載しています。
本書の結論は
- 小さなモチベーションを持て!
- 自分に合った戦略を作る
- フィットを探し続ける
- 充足感を追求しよう
今まで組織が中心としていた時代を標準時代として、その既成概念に囚われるな!これからはこの4つを大事にしていけ!というメッセージが込められています。何かやりたいことがあるけど、一歩踏み出せないと思っている人は特に読んでみることを勧めます。
好きなことを仕事にしている人といえばゆうこす。『SNSで夢を叶えよう』モテクリエイターとして好きなことならどんな逆境も力に変えることが出来ると言っていますね。
小さなモチベーションを持て!

標準時代(今までの時代)では組織の効率を重視してきました。しかし、これからの時代は、仕事の多様化が進み、ただ与えられたものをこなすだけでは不十分になってきました。そのためには個人の面白いや楽しい、夢中になる要素を言語化させていくことで仕事の圧倒的熱量や努力量を可能にするのです。
自分が面白そうと思うものを言語化
自己判定ゲーム
→他者と会話しているときや見たものを感じたままメモする。自分の価値観をあぶり出す。
自分の価値観を把握することをセルフコンセプトプライオリティーと言います。これが高ければ高いほど、仕事のパフォーマンスが上がり、人生の満足度が上がることが科学の研究により分かっています。
ただ、小さなモチベーションを持てとは好きなことを仕事にしようということではありません。例えば、パソコンが好きでIT関係の仕事に就いたとします。パソコン飽きてきたなと思ったら次が見えてきません。ではどういうことかと言うと、面白いと自分が思う要素を複数持っている仕事に就いてみようと言うことです。
例えば、人に感謝されるのが好き。みんなで一つものを作るよりも一人で作っていくほうがいい。人が一生懸命な姿をもっと見たいなどです。
つまり、仕事を選ぶ時には面白いを複合的に実現できる手段を見つけることです。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』でもやりたいことの見つけ方の公式は
好きなこと✖︎得意なこと✖︎大事なこと(価値観)=本当にやりたいこと
やりたいこと、小さなモチベーションを見つけるには自己分析を地道にしていくしかないですね。
書評 メモの魔力 自己分析でやりたいことを見つけ実現させる方法
自分の個性に合わせた戦略を作る

標準時代では、誰にでも当てはまる最善手の戦術があるように思えました。それは、成功というルートが確立されているものだったからです。例えば、ある商品をどこよりも安く品質が良いものを作ることが出来れば売れて成功というものです。
しかし、これからの時代では、成功のルートも確立されているわけでもなく、ベストな戦術があるわけでもないのです。例えば、今ではどんな商品かよりも誰が売っているかが肝心。
商品よりもプロセスで差別化を図り、マネタイズするプロセスエコノミーが盛んに行われています。いい商品を作っても簡単に他社に真似をされて品質で差別化を図ることが出来ません。
自分にあった戦略とはどういうことでしょうか?
自分に合った戦略=小さなモチベーション(複数持ち)✖︎自分の強み
自分の強みを活かせているかどうかです。理由は努力をするには小さなモチベーションが不可欠だからです。自分の強みとは、苦なく続けることが出来るので変化していくものです。
また学習するときは、フィードバックをどうすればもらえるだろうか?継続するにはどんな仕組みを作ればいいのか?を試行錯誤することです。
そして、失敗は大歓迎しましょう。失敗の科学では学習できる組織とそうでない組織の違いは失敗にオープンであるかどうか。つまり、失敗を成長する機会と解釈しているかどうかの違いです。
そして、習得時間を気にするよりも、自分の個性がこの戦略とマッチしているかどうかの方を気にしないといけません。誰かが言っていた最善手は、その人にとってのものであって私たちにあっているとは限らないのです。

私たちが出来る最善手は、探し回ってベストな方法を見つけ出すことです。
フィットを探し続ける

フィットとは
→自分の個性✖︎環境が合っていること
標準時代は、前述の通り組織にとって効率を目指しています。個性を無視しても生産できるようなモデルということです。
しかし、これからはインターネットの普及により自分で能動的に環境を見つけ出すことが可能です。昔は特定の人しか知り得なかった情報を全員が平等に知れます。全員が知っているにも関わらず、自分の個性に合った環境を探さないのは怠慢です。
どうやって探せばいいのかと言うと、小さなモチベーションと向き合いトライアンドエラーで試し続けるしかないです。
私たちは、今の仕事を続けるかやめるかの二択を選ばなければいけないと思っています。しかし、実際は無数の中から能動的選択が可能なのです。
才能は全員ある
本書のダークホースでは、才能はあらかじめ定員が決まっているために、測ることが出来ないとしています。
例えば、大学受験では入学できる人数が決まっています。その中で、点数が悪かった人が才能がないと決めているのです。
でも、試験の日までの能力を採点したかに過ぎないのです。点数の伸び方にも早い人もいれば遅い人もいます。そして、点数が悪かった人が点数の良かった人よりも才能があるかどうかはもっと長い目で見ないと分からないのですよね。
I Qテストでも知能の良さという複数の項目を測っているけど、才能とはもっと多次元的で複雑なものです。とはいえ表さなければ何も決められないのも事実。つまり標準時代のちょっとした側面のものを測っているだけで才能がないと決めるのはナンセンスということです。

自分のフィットした環境でひたすら試すことで新たな才能を伸ばすことが大事ですね。
充足感を追求しよう

これからの時代の成功の定義は、充足感の追求です。充足感とは、足りていないものが満たされていく事です。私たちは、仕事をしていてこれが自分のやりたいことか?社会の役に立っているのだろうか?と渇望感を持っています。その理由は、個性と環境が合っていない、つまりフィットしていないからです。
ダークホースの方々は、自分たちは充足感を得たことで他の人たちにも同じ気持ちになって欲しいと他社貢献することによって素晴らしい充足感のサイクルが生まれると言います。
何を目的に仕事をしていくのか?これからの時代は、これをモチベーションにして圧倒的成果を出していきましょう。
『本要約』モチベーション革命 感想 世代における価値観の違い
とはいえ、どうすればモチベーションを手にすることが出来るかと言うと、人の話を聞くことです。全員が先生だと思って人の話を聞くことによって、いろんな価値観に触れ、自分に今まで無かった視点持つことが出来ます。
まとめ
- 自己判定ゲームをして小さなモチベーションを見つける
- 自分の個性に合った戦略を使う
- フィットを探し続ける
標準時代では、会社や組織の効率化を目指してきました。だから人の個性に目を向けていません。
しかし、これからは人の個性に組織も適応するほど、仕事は多様化します。その中で、自分のコンパスを持っていないで不確実な世の中に飛び込むことほど怖いものはないのでしょうか?
例えるなら、知らない土地にGoogleマップやカーナビを無しで旅行しているようなものです。自分の地図を見つけるきっかけになるかもしれませんね。
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